2016年3月26日、「北海道新幹線開業に伴い並行在来線として五稜郭一木古内間が第三セクター道南いさりび鉄道としてスタート。その中で上磯一木古内間が今年の10月25日で開業90周年を迎えました。
1913年(大正2年)五稜郭一上磯間が開業、そして1930年(昭和5年)木古内まで延長。 その後1936年(昭和10年)湯ノ岱、そして1937年(昭和11年)江差までが全通しました。 一方、木古内から分岐の松前線ですが、渡島知内までは1937年(昭和12年)、その後 少しずつ延伸しましたが、松前まで開通したのは、戦後1953年(昭和28)年とかなり遅くなってからでした。
1956年(昭和31年)にはディーゼルカー投入、 1960年(昭和35)年には初の優等列車として「準急えさし」が登場するなど輸送力も順調に伸びて来ました。
しかし、昭和40年代に入ると全国的なモータリゼーションの進展により次第に輸送量が減少、 まず松前線が1988年(昭和62年)廃止、江差線木古内一江差間が2014年(平成26年) 北海道新幹線開業を待たずに廃止となりました。
残った五稜郭一木古内間は新幹線開業に伴いJRから分離されましたが、地元の強い熱意で鉄道として残り、地元のあしとして、まだ北海道の物流の大動脈として活躍しています。
記 写真: 小野 啓一 氏
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