私たちが住む北斗の街の安全と笑顔を守ろうと、日々活躍している函館中央警察署北斗交番の村上富一所長。以前は、ヘリコプターに搭乗し山岳遭難者などを救出する任務に就いていたそうです。村上所長に警察官になった熱い思いなどを綴って頂きました。
高校山岳部で山登りの楽しさ、自然の厳しさを学びました。就職は「人のためになる仕事をしたい」という思いが強く、北海道警察官を受験しました。
交番勤務を 1年半務めた後に機動隊で約 ９年間勤務しましたが、その大半は特務中隊（通称：レンジャー）でした。訓練では岩壁をよじ登ったり、ロープで下りたり、災害現場での救助や不審物の処理、海や湖での潜水探索、銃器使用犯罪の最前線などで活動しました。
機動隊に入って半年後、私に登山経験のあることを知った上司から、山岳遭難救助隊員にならないかと声をかけられ、自分の登山経験を仕事に生かせると思い「お願いします」と、その場で返事をしました。それから約 ３５年間、山岳遭難救助も任務の一つとなり、山岳遭難が発生すると、季節を問わず出動して山岳遭難者の救助にあたりました。
私自身、自分の趣味だった登山を仕事として人助けに生かせる日がくるとは思ってもみませんでしたが、将来のことは誰にもわからないものですね。
（記 北斗交番所長 村上富一）
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